twins cherry
「今日からこのクラスのクラスメートになる、青空 琉奈です。よろしくお願いします」
私は自己紹介をしたあと軽くお辞儀をした。
「じゃあ、あそこの窓の近くの空いてる席に座って」
私は先生にいわれたその場所にむかって歩きだした。
「……あっ」
私の席の右側に座っている男子が私を見てそういった。あれ?この人って……
「さっき学校案内してくれた……」
「同じクラスだったんだ!? 僕、中川春翔(はると)、よろしく!」
中川くんはそういって手を伸ばしてきた。……これって……あいさつ……?
「うん、よろしくね!」
私は中川くんの手を握ってそういった。
「ねぇねぇっ、青空さんってすごいかわいくて美人だよねっ!」
授業中、中川くんが私に話しかけてきた。……美人で可愛い!?私が!?
「そ、そんなことないよ……!! 私より可愛い子、たくさんいるよ? ……あっ、一番前の席のあの子とか!!」
私は廊下側の列にいるショートヘアの女子を指差した。
「えっ、あいつ!? 桃花が!?」
「呼び捨てなんだ〜、もしかして中川くんの……」
私がそういっている途中に中川くんは私の口を手で強くおさえてきた。