twins cherry
〜冬翔side〜
春翔って、青空のこと……好きなんだよな。じゃあ……桃花はどうなんだ?そう俺はふと思った。
「ちょっと散歩にでもいってくるか……」
俺は外に出て、春翔がいる祭りがやっているところにいった。春翔は青空の手を繋いで歩いていた。……いい感じなやつらだな……。それに比べて俺は……っ、
「……ん? ……あれって」
桃花……?何でここに……。俺は桃花に声をかけようと思った。が、桃花は春翔達を見たあと走っていった。……涙を流して。
「……なんで……春翔なんだよ……」
俺が好きなのは……桃花なのに。
〜琉奈side〜
「はぁ〜っ、今日は楽しかったね、琉奈ちゃん!」
「……あっ、うん! また来年もいこうね!」
さっきの告白以来、私はぼーっとしている。
「じゃあ春翔くん、またね!」
「うん! またね〜!」
そういって春翔くんは手を振って帰っていった。
――数週間経ったある日。
「あっつ〜〜い……。アイスないし……」
8月中旬。私はフローリングの床で寝そべっていた。フローリングの床は、ひんやりしてて気持ちいい。……水浴びしたい……水……プール!そうだよ、プールにいけばいいんだ!!……でも、誰といく?桃花は忙しくて遊べないらしいし、冬翔くんは……うん、ムリだよね。ってことは……。
「……春翔くん」
……しかいないよね。私は春翔くんにメールをした。2分後、『うん、いく!』と返ってきた。私はクローゼットから水色のフリルがついてる水着をバッグに入れて、いつも待ち合わせ場所にいった。
「琉奈ちゃーん! 珍しいね、そっちから誘ってくるなんて」
「うん、ちょっと水浴びしたい気分だったから……」
そうやって話していると、広くて有名なプールについた。私と春翔くんは更衣室に入って水着に着替えた。私、結構大胆なの持ってきちゃったけど……変じゃない……よね?