twins cherry
「お待たせ春翔くん!」
「琉奈ちゃん、着替えたの? 上着っていうかパーカーきてるけど……」
「あははっ……、恥ずかしくってつい……って、きゃあっ!!」
すると春翔くんは私が着ていた上着を脱がしてきた。
「もう、焦らさないで早く脱ぎなよ〜……って」
春翔くんは私のパーカーを脱がしたあと私を見て固まっていた。……やっぱり変だったかなぁ……?
「……反則でしょ、それ」
春翔くんは顔を腕でおさえて呟いた。
「? なに?」
「なっ、んでもない! じゃあ、あれ乗ろうよ!」
春翔くんが指をさしていたのはジェットコースター。しかもなんか他のより大きいし……!?
「琉奈ちゃん、僕の後ろに座って腰に腕まわして?」
「う、うん……」
やばい……!春翔くんにすごいくっついてて、ジェットコースターどころじゃない……!!
「いくよ! 琉奈ちゃん」
「え? ……って、きゃあぁぁっ!!」
春翔くんがそういった瞬間、どんどん落下していく。私はいつの間にか、春翔くんの体にぎゅっとしがみついていた。
「!! るっ、琉奈ちゃ……」
春翔くんは耳まで赤く染めてそういった。……って、春翔くん鼻血出てる!?と、思った瞬間。
――バッシャーン!!
……終わっ……た?よね。
「春翔くーん……? 大丈夫……?」
「えっ、あっ、うん! だだだだ大丈夫だからっ!」
な、なんかさっきより顔が赤いけど……大丈夫かなぁ?
「琉奈ちゃんっ! 次あれ乗ろうよ!」
そのあと、私達は長い間プールで泳いだのだった。