twins cherry
Twoonly
ある日の昼休み。
「あれ、桃花お弁当食べないの?」
春翔、冬翔、琉奈と中庭にいると琉奈がそういった。
「うん、最近ちょっと太っちゃってさー……ダイエット中なの☆」
「そうかな? むしろ桃花は痩せてると思うけど……」
「男には女の子の気持ちはわかりませんよーだっ!!」
そういって私は舌を出した。そしてチャイムが鳴って教室に戻っているとき。
「……桃花」
「ん? なに? 冬翔」
「……あまり無理すんなよ」
「わかってるって!!」
そういった日から3日後の男女合同の体育。
「ねぇ桃花……大丈夫? 顔色悪いよ、やっぱり休んだ方が……」
バレーの試合をしていると、琉奈がそういってきた。
「うん、大丈夫大丈夫! ほら、試合に集中集中〜!!」
琉奈を安心させるため、私は笑顔を見せた。運動してもっと痩せないと……!!そう思っていると。
「――桃花っ、ボールきてるよ!!」
「――え?」
私が気づいた頃には、もう遅かった。ボールは私の顔面に見事ヒットした。
「……うっ……」
「桃花!! 大丈夫!?」
目を開けると女子達が私を囲んでいた。
「うん、大丈――……」
その時、頭がクラッとして私は倒れた。