twins cherry
〜冬翔side〜
俺なにやってるんだよ……。何でさっき……。
『好きだ。お前が好きすぎて好きすぎて……俺が俺でいられない』
……っ、自分でいったのに恥ずかしい。
「……ただいま」
「おかえり冬翔! 今日は早かっ――」
「春翔。俺の部屋にこい」
「……ほぇ?」
俺は春翔の襟元を掴み、俺の部屋に連れていった。
「どうしたの? 冬翔」
「お前なー……状況を考えろよ」
「……えっ? えっ?? なんのこと?」
「だからー、……なんで桃花にキスしようとした時にくるんだよ」
「そ、そんなこといわれたって……って、キス!? しようとしてたの!?」
「あぁ、そうだ。今度桃花と映画観に行くことになったんだけど、どんな服を着ればいいか?」
「んー……クールに青とか黒じゃない?」
「そうか。ありがとな」
そういって俺は春翔を部屋から出した。