twins cherry
「もー、大丈夫? 私も手伝うよ!」
さっき春翔くんが手を振って呼んでいた桃花さんがこっちにきて手伝ってくれた。おかげで早くノートとワークを分けることができた。
「ふぅっ、これで全部だよね! ……あっ、私、西園寺 桃花! 春翔達の幼なじみ。よろしくね、琉奈ちゃん!」
桃花ちゃんはそういって教室に戻っていった。私達は急いで職員室まで教室に戻った。その次の休み時間には……。
「へぇー、琉奈ちゃん1人暮らしなんだ!?」
「うん、両親が他界しちゃって中学の2年から……」
「じゃあ、料理とか家事全般できんだ!!」
「うん、特にお菓子作りが得意でマカロン、カップケーキ、ゼリー、あと和菓子も近所のおばあさんに教えてもらってできるようになったんだ」
「青空さんってなんでもできるんだね! 美人でかわいくって、しかも家事もできて! いいお嫁さんになれそうじゃね?」
春翔くんは自分の少しだけ長い髪を指に絡ませながらそういった。
「そ、そうかなあ……?」
私は少し斜め下を向いてそういった。
「うん!! 僕だったら絶対お嫁さんにするもん!!」
!? 私は顔に熱が集まってくのを感じた。