twins cherry

「きゃあっ!! だっ、誰!?」


「僕だよ〜♪ おはよう琉奈ちゃん!」


振り返るとそこにはニッコニコの笑顔の春翔くんがいた。


「もうっ、いきなり抱きつかないでよ! 彼氏じゃないんだから!」


「えぇ〜……あっ、桃花! おはよーっ!」


「おはよう春翔! あれ? 琉奈ちゃんと登校してきたの? ラッブラブぅ〜♪」


「ちがっ……」


「琉奈ちゃん照れてるんだ〜!? かわいー♪」


「つ、付き合ってなんかないから! ねっ、春翔くん!」


私は春翔くんに同意を求めたが、春翔くんはなにもいわなかった。


「もー、冗談だってば〜! ほら、いこっ!」


私達は走って教室にいった。


「冬翔、まだこないね〜……今日も遅刻かなぁ?」


桃花がそういって腕を組むと同時に教室の扉が開いた。


「あっ、冬翔! 今日は遅刻しなかったんだ!?」


「あぁ、今日はなんか早く目が覚めてさ」


「そういえば春翔くんと冬翔くんは一緒に暮らしてないの?」


双子なのに一緒に登校してこないなんて……


「一緒に暮らしてるんだけど冬翔が起きるの遅いし、待ってたら僕も遅刻しちゃうもん」


「あっ、冬翔遅刻しないように1日中起きてればー?」


「あ、なるほど、その手があったな」


「「ダメだから!!」」





< 8 / 49 >

この作品をシェア

pagetop