twins cherry
「きゃあっ!! だっ、誰!?」
「僕だよ〜♪ おはよう琉奈ちゃん!」
振り返るとそこにはニッコニコの笑顔の春翔くんがいた。
「もうっ、いきなり抱きつかないでよ! 彼氏じゃないんだから!」
「えぇ〜……あっ、桃花! おはよーっ!」
「おはよう春翔! あれ? 琉奈ちゃんと登校してきたの? ラッブラブぅ〜♪」
「ちがっ……」
「琉奈ちゃん照れてるんだ〜!? かわいー♪」
「つ、付き合ってなんかないから! ねっ、春翔くん!」
私は春翔くんに同意を求めたが、春翔くんはなにもいわなかった。
「もー、冗談だってば〜! ほら、いこっ!」
私達は走って教室にいった。
「冬翔、まだこないね〜……今日も遅刻かなぁ?」
桃花がそういって腕を組むと同時に教室の扉が開いた。
「あっ、冬翔! 今日は遅刻しなかったんだ!?」
「あぁ、今日はなんか早く目が覚めてさ」
「そういえば春翔くんと冬翔くんは一緒に暮らしてないの?」
双子なのに一緒に登校してこないなんて……
「一緒に暮らしてるんだけど冬翔が起きるの遅いし、待ってたら僕も遅刻しちゃうもん」
「あっ、冬翔遅刻しないように1日中起きてればー?」
「あ、なるほど、その手があったな」
「「ダメだから!!」」