キラキラ王子とオタクガール
田﨑くんが私の事が好きっていう噂が
もう次の日には学校中に広がっていた。
悲しんでる後輩。
青ざめる同級生。
睨んでくる先輩。
全部全部、田﨑くんの嘘なのに。
なんで私、こんなに注目されてるの?!
『ありえない!あいつアニオタだよ?
おまけに地味だし!!』
耳を塞いでも聞こえてくる悪口。
わかってる、そんなの。
だけど私、なにか悪い事した?!
ただ人の邪魔にならないようにって
地味に生きてきたのに。
田﨑くんのせいで全て台無しだ。