殺人と笑顔と温もりと
おばあさんはセーラー服の少女を見て
怪訝な顔をした
そして僕の袖を引っ張った
「助けてくださいお巡りさん
ワタシこの子知らないんです
人をおばあちゃん呼ばわりして
困ったものね
ワタシはまだ18歳よ」
お巡りさんだと?
僕はお巡りさんじゃない
僕は殺人鬼ですよ
というか
さっきはケンジさんで
今はお巡りさんですか
僕は一体誰なんだ?
てか18歳?
どう見てもおばあさんだろ
自分をおばあさんだと思ってないのか?
「ごめんなさい
おばあちゃんがご迷惑かけて
えっと…ケンジさん?」
「いえ違います」
「そうなんですか!
ごめんなさい!」
セーラー服姿の少女は頭を下げた