殺人と笑顔と温もりと
台所を通り過ぎる際
シンクに置いてある
アレを見た
チラッと家族を見ると
気がついていない
僕はトイレを借り
台所を再び通る際
アレを手に取った
お孫さんや
おばあさんと話している
お母さん
背中を台所へ向け
ケラケラ笑っている
僕はその首目掛けて
包丁を突き刺した
返り血を浴びないよう
すぐに隣に座る
お父さんの後ろへ逃げた
お父さんが振り向くのと同時に
再び喉を切り裂いた
お孫さんが悲鳴を上げようとした
その瞬間に
後ろへ回って同じよう切り裂いた
首から血を流す親子3人は
あっけなく死んだ