殺人と笑顔と温もりと










台所を通り過ぎる際

シンクに置いてある

アレを見た



チラッと家族を見ると

気がついていない

僕はトイレを借り

台所を再び通る際

アレを手に取った




お孫さんや

おばあさんと話している

お母さん

背中を台所へ向け

ケラケラ笑っている




僕はその首目掛けて

包丁を突き刺した

返り血を浴びないよう

すぐに隣に座る

お父さんの後ろへ逃げた

お父さんが振り向くのと同時に

再び喉を切り裂いた




お孫さんが悲鳴を上げようとした

その瞬間に

後ろへ回って同じよう切り裂いた




首から血を流す親子3人は

あっけなく死んだ







< 19 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop