殺人と笑顔と温もりと
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目の前で黙ってお茶を飲む
黒髪に眼鏡をかけた彼を見ながら
あたしは自分のした行為に驚いていた
一体あたしは
何をしているのだろうか?
自分で自分が信じられない
家に集まる野次馬を見て
あたしは自宅へ帰った
引っ越してきた当時から
備え付けだった冷蔵庫に
野菜やお肉をいれていると
ふと外へ行きたくなった
だけど遠出はしたくなかったから
扉を閉めて手摺りにもたれて
ぼんやり景色を眺めていた
暫(しばら)くぼんやりしていると
雪が降って来た
そんな強くないからそのままでいたら
雪はどんどん強くなっていった
さすがに寒くなって
家に帰ろうとして
彼の姿を見つけた