殺人と笑顔と温もりと
僕はさっさと頭や体を洗って
お風呂場を出た
彼女は本を読んでいた顔を上げて
ふんわりと微笑んだ
「お風呂…ありがとうございました」
「いえいえ」
髪の毛を拭きながらお礼を言う
彼女は立ち上がって
冷たい麦茶を淹れてくれた。
「あたしもお風呂はいってきて良いですか」
「あ…はい」
本を閉じて
彼女はお風呂場へ向かおうとする
「……あの」
僕は振り向いた彼女に
あるお願いをすることにした
お願いだ
僕を
癒してほしい
「お風呂からあがったから
また一緒に
ベッド…いっても良いですか」
彼女は真っ赤な顔をして
嬉しそうに頷いた