殺人と笑顔と温もりと







何故かそれを聞いて

また涙が出てしまう

もう彼女自身が

僕の涙腺を崩壊させる

スイッチかと思わせるほど





何も言わないで

彼女の話を聞きながら泣いた

こんなに泣いたのは久しぶりだ




涙なんて

僕にはイラナイと思っていたから




僕は殺人衝動の現れる

異常な性格の持ち主だ

そんな人と“違う”僕に

涙なんて存在なかった




涙なんて持ち合わせていたら

僕は生きて行けない




死ねない僕は

誰かを殺していかないと

生きて行けない




殺人衝動に

逆らうことなんて出来なかった








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