殺人と笑顔と温もりと
いつしか先生も
友達も
彼女も
僕を見放すようになった
自分が死ぬことばかりしか考えられなくて
相手のことなんて一切考えられない僕を
僕の周りの人は全員
見放した
最初の方は支えてくれた人たちがいたのに
アッサリいなくなった
僕は闇のように深い哀しさに襲われた
気が付けば夜の街にいて
手にナイフを持っていて
人を殺すようになっていた
この人には大事な人がいた
この子には未来があった
色々なことを考えた
だけど植え付けられてしまった
殺人衝動という異常な性格は
僕を“殺人”と言う罪から逃れることを
許してはくれなかった
自分を殺そうとすれば
何らかの形で遮られ
誰も殺すまいと誓えば
耐えきれない苦しみに襲われた