殺人と笑顔と温もりと






「やめてくださいっ!」




初めて彼は声を荒げた





「僕は
あなたのことが好きなんです

僕だって叶うのならば
あなたと一緒にいつまでもいたい

だけど僕じゃあ
それは叶えることが出来ない

あなたの手まで
僕は真っ赤に染めたくありません…」





どうしよう

このままじゃ離れてしまう

あたしはまた

独りぼっちだ





「お願い!
あたしを置いて行かないで!

あたしとずっとずっと
一緒にいてよ!

あたしをもう
独りぼっちにしないでよ!!」






もう独りになりたくないの

温もりも幸せも知ってしまったから

彼と一緒に行きたいの








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