殺人と笑顔と温もりと






だけどあたしは

何も言うことが出来なかった

心の中では行かないでって叫んでいたのに

実際に言うことが出来なかった




真実を伝えることを

自分の気持ちを言うことを

あたしは止めたんだ




何度も後悔した

夜が来る度

孤独になる度

あたしは自分を恨んだ

呪い殺してやりたいほど

自分自身を恨みまくった




もう嫌なの

誰かを手放したくない

後悔したくない

自分自身を恨み続けたくない




彼の温もりが

彼の笑顔が

あたしの荒んだ心を

解き放してくれたの




後悔したくない

素直に言いたいの






「大好きなの
あなたのこと

手放したくない

今手放したら
絶対あたし

後悔するから……」







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