殺人と笑顔と温もりと







あなたがいない

独りぼっちの世界なんて

イラナイ

必要ナイ





「あなたがいなくなると言うのなら
この場であたしを殺して

あなたに殺されるのなら
あたしは喜んで殺されるわ」





あたしは精一杯笑ったつもりだった

でも対照的に彼は顔を歪めて




あたしを

強く

強く

抱きしめてきた






「殺せるわけないだろ…」




彼が絞り出すように出した声は

前みたいに敬語ではなく

凄く苦しそうな声だった





「どうして
俺が殺さなくちゃいけないんだよ……」







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