殺人と笑顔と温もりと
オレは一気に
缶珈琲を飲み干し
ごみ箱へ投げ入れた
「その女性に
最近変わったことは?」
「ああ…
そういえば
殺人事件が会った日
見知らぬ男性と一緒に
家を出て行く姿が
大家によって目撃されているッスね」
「見知らぬ男性?」
「はい
黒髪に帽子
眼鏡をかけている
イケメン風男性らしいッス」
「イケメン風?」
「大家が面食いらしくて
イケメンだって騒いでました」
「そうか…」
「でもその男性が殺人鬼だって
線は薄いと思いますよ
なにしろ
腕を組んで歩いていたって言いますし」
殺人鬼と一般女性が
腕を組んで歩くはずないか…