まだ本当の恋を知らない
知り合うなんて
「この度、シンガポールより帰って来ました、 広野 蛍と申します。
四年間をシンガポールにて、アジア圏の店舗拡大、工場建設等に関わってきました。
今回、商品開発部に配属となり、今までの経験、知識が存分にいかせれるよう……………………」


彼の挨拶を聞きながら周りを見渡すと、女子たちの瞳はハートマーク…

そりゃそうだわと、感じながら部長を見る。

ふいに、エリアマネージャーより、

「河瀬、お前に部長のアシスタントを頼むよ。
自分の事と、下の者のフォローもあって大変さはわかるがチーフとしてよろしく。」

では、後はと言いながらフロアを後にするエリアマネージャー。

他の女子たちの羨望の眼差しを受けながら、乗り気はしなかった。
仕方ない…そう思いながらのアシスタントとなった。

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