まだ本当の恋を知らない
「今後も忙しいだろうがアシスタントとして頼むよ。
よろしく。」

と、爽やかな笑顔を見せられ、胸がドクンと波うった。

デスクに戻ると、アキちゃんが

「友穂さん、顔赤いですよ。
どーしたんですか?」

と、能天気に尋ねてくる。

「なんでもない、赤くない!」

この胸に残った小さな変化に戸惑いを感じてしまった。
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