まだ本当の恋を知らない
「ストッープ!」

のけぞる私。
その勢いで、椅子ごと後ろに倒れそうになる。

「きゃー」

倒れると思った瞬間、がっしりと抱きしめられてしまった。

部長の細く見えるが筋肉質な腕の中で身動きが取れない。

「出来る女?そうじゃねーだろ?
本当のお前を見せて見ろよ。」

甘く囁かれる。

その顔があまりにカッコよく、色っぽいから思わずうっとりと見つめてしまった。

キスしたいかも…

この人にもっと抱きしめてもらいたいかも…

ううん、恋したいのかも…


部長の顔がどんどん近づけてくる。

あっ…………
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