願いが叶うなら...
「麻生菫!海棠雫!関口睡蓮!関口水仙!山吹牡丹!女子は以上の者。
榊楓!雛菊恋杜!柊晃太!楠棗!輪篝椿!の、10人がい組だ。
向こうで、バッチを受け取ってこい。
次はろ組……」

い組が10人だけって……
皆知識ないんだね……

っと、それよりも気になるのは同じい組の人達からの怪しい視線。
黒髪だからなのかな?

「黒髪……」

「悪魔の子なのかな?」

やっぱり……
悪魔の子って決めつけないでよ。黒髪だからって。

「言っておくけど、あたしは悪魔の子じゃないよ?山吹家は代々黒髪の女の子が生まれるけど、悪魔の血なんか流れてないし。」

一応説明してみたけど、半信半疑なようだ。

……はぁ
信じないなら信じないでもいいけど、あたしに突っかかってこないでほしいな。

あたしは、放ってバッチを取りに行った。

それでも、周りの教師からの視線はまだある。
先輩達は、もういないが、教師がそんな目で生徒をみてもいいのだろうか。
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