暴走族が最強女子に出会ったら









「皆の実力 も知ったことだし次はとうとう特訓だね!」




美月が意気揚々と言った言葉にすぐに頷くことはできず言葉につまる。




「どうかしたのか?」





そんな私の様子に目敏く気づいたのは将。



鈍感そうに見えて意外と聡い。




「この紙に近々交戦するかもって書いてあるでしょ、それが1ヶ月なのかもしくは1週間なのか分からないけど今の私たちにはとてつもなく時間が足りないような気がして」




間に合うかどうか、その一言は言わずに呑み込む。



頼りにされたからには弱音を吐いてる姿なんか見せられない、その不安が伝わると皆も不安になる。





「なんてね、今のは忘れ…」



「大丈夫だ、頼りにはならねぇだろうが俺らのこと信用はしろ」




強がろうとした私の言葉に被せられるようにして言われたそれはひどく安心して。



状況は何一つ変わってはいないのに少しだけ心が軽くなったような気がした。







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