暴走族が最強女子に出会ったら







私の迫力に呑み込まれたように全員が口をつぐむ。



「心配しないで、私はあなたたちより断然強い。当日に女だからなんて言わせないから」


「―――すまん、さっきの偏見だった」



許してくれと頭を下げられ逆にこっちがあたふた。


なによ、これじゃあ本気で怒った私が子供みたいじゃない。



「えっと、じゃあ仲直りも終わったみたいだし作戦の続きを聞かせてくれる?」



淳也の仕切り直すような声に頷き将に対して若干抱えた劣等感をとりあえず頭の隅に追いやった。






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