冴えない彼はメガネを外すとキス魔になります!
「もう!佐藤に文句のひとつも言いたいけど、最終的に佐藤もあの作業を手伝っちゃったんでしょ?
ホントに隙がないと言うかそう言うこと上手いから憎たらしい。」
今日子の目がだいぶつり上がってる。
「でも、ま、進藤が良いって言うなら良いか!」
と私は進藤のグラスにカチっと自分のグラスを当てて乾杯をした。
「まっ、そうだね!進藤、辛くなったら私達に言うんだよ。」
と、今日子もグラスを挙げて三人で乾杯した。
1時間ほど経った時には、すっかり佐藤の文句で話が弾む私と今日子。
あんなヤツ、絶対に彼氏にしたくないとか、ケチだとか、エッチが下手そうとか、どうでも良いようなことまで文句を付け出した。
進藤は困った顔をしながらも、笑いながら私達の話に付き合ってる。
話の途中に酔った勢いで今日子が進藤に抱きつく。
いつものこと。
進藤はその度に「やめて下さい!」と耳まで真っ赤にするから、面白くて今日子が更にギュッとくっつく。
私はそれを見て大笑いしている。
いつになったら進藤はこの状況に慣れるんだろうって。