冴えない彼はメガネを外すとキス魔になります!


クラブハウスに入ってみると大きな窓から、進藤が試合をしているグランドが一望できた。
一度、認識した進藤の姿はすぐに見つける事ができる。


足が速いし、試合中もかなりボールに絡んでる。
何よりも、進藤が夢中でボールを追いかけ、楽しそうな笑顔が何とも眩しい。
私は進藤を余す事なく目で追っていた。


キュン…
えっ?なに?このときめきは?
だって…あれは進藤だよ。



しばらくすると、ゲームオーバーのホイッスルが鳴り、両チームの選手がグランドの真ん中に集まると一礼、そして握手をしていた。


それが終わると、選手たちが散け出し、ゲームシャツを脱いだり、飲料水を飲んだりとしてたのだけど、一人だけ一目散にこちらへ向かってくる影が見えた。
進藤だ。


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