冴えない彼はメガネを外すとキス魔になります!
このタイミングで出て来るか?
どこまでも鈍感なヤツだな。と思いながらも、少しだけ優越感を覚えてる自分がいる。
進藤には「大丈夫」と冷静に答えた。
「進藤さん、みんなとランチは行かないんですか?」
おとなしめな子が聞く。
案外、積極的なのかも。
ま、鈍感な進藤にはこれくらいがちょうどいいかもね。
いまだに気が付いてなさそうだし。
「うん、今日は用事があって、これで失礼するよ。」
女性の顔がみるみるうちに暗くなっていることに気が付いてるんだろうか?
「じゃあね、お疲れさま。」
と、あっさりと挨拶を交わして私に「行きましょ!」と合図して来た。
私も一応会釈をして、その場を去った。