冴えない彼はメガネを外すとキス魔になります!
私の視線が止まった先を進藤は確認し、髪の毛に優しいキスをして来た。
進藤の唇はどんどん下へ降りて来る。
耳たぶまで来ると甘噛みする。

「んふ…」


私は自分でも信じられない声を上げてしまうと、進藤は面白がるような目で私をみつめていた。



「さっきの続き…しましょ。」

と言って、私の手を取り寝室へと連れて行く。
進藤が進藤じゃない。
ドキっとする眼差し、男らしい腕に酔いしれる。
そのままベッドに組敷かれ、下から見る進藤の顔は、やっぱり素敵な間接照明の灯りで艶っぽく見える。


「夏希さん、キレイ。」

その言葉を合図に、器用に衣服をはがし、進藤の唇が首すじから鎖骨、そして胸へと這って行く。


「はぅ…しんどう…」

ハッ!と我に返ったように進藤が顔を持ち上げて私を見下ろす。
私の様子を確認するようにフッと笑い、また私の体に舌を這わす。
職場では見た目も普通で冴えないとさえ思っていた進藤が今はとてつもなく魅力的だ。


「夏希さん…」

せつなさの混じった苦しげな声をあげ、進藤の舌が体中を這って行く。
どんどん激しさを増していって、一番敏感なところへと辿り着くと、ためらわず指をこすり合わせて来る。
優しく激しくと強弱を付け動かすだけで、私の意識はどんどん進藤だけを感じていた。


もう何も考えられない。進藤が…欲しい。
私は進藤の首に手を巻き付け唇を奪う。
欲してる唇は触れただけでも電流を流されたようにしびれる。
主導権を握るつもりが、いつの間にか進藤の思うがままに舌を転がされる。
唇を離すと進藤は「はぁ…」とため息をつき、目は私の視線をグッと捉える。


「夏希さん、煽り過ぎ。
もういい?」

そう言うと進藤は私の腰をグッと引き寄せ、私の中へと入って来た。


「ん…ふぅ…」

言葉にならない言葉を吐く。
そんな私の声を聞く度に、進藤は私の視線を捉えようと

「こっち向いて」

と何度も私を呼ぶ。
最初は余裕だった進藤も、どんどん余裕が無くなり、あっと言う間に二人とも快楽の底へ転落して行った。



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