冴えない彼はメガネを外すとキス魔になります!
進藤の家で


夕食が終わり、進藤も一緒に片づけをしてくれたから、思ったより早くのんびりできた。
二人でソファに座り、くつろいでテレビを見たまま進藤はつぶやく。



「夏希さん、パスタおいしかったです。
でも。。。
今度から夕飯なんて作らなくて良いですからね。」


私はハッとして進藤の顔をみつめた。
あ、私、いきなり夕飯なんて作って、負担に思わせてた?
これじゃ、結婚を意識してるみたい。



「あ、ごめん。もうしないから。」

そう答えた私に進藤は「えっ?」と言う顔をした。
でもそれ以上は何も言わなかった。


そうだよね、こんな風に夕飯を作って待っているなんて、
重すぎるよなぁ。


進藤はまだ若い。
3つも年上の私がこんな事をしたら、結婚を迫られていると意識しても仕方が無い。
もう少し考えて行動しなくっちゃ。

進藤との結婚なんて、夢見ちゃいけない。
最初から考えるなんておかしいんだ。




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