extra time love
サチは都内の小さな広告代理店で営業の仕事をしている。
職業柄、仕事が深夜までになることも多かった。
男と同等の評価を求められるこの仕事に疲れ気味であったため、その逃げ先として『結婚』を意識していたことも事実である。
仕事で出会いがない訳ではない。
むしろその可愛らしいルックスと男っぽいさっぱりとした性格から、男性ウケが良くモテていた方である。
しかしながら、そこは広告業界の悲しいところか、言いよってくる男は既婚者や遊び慣れたプレイボーイなど、『結婚』からはほど遠い男ばかり。
そんな現実から逃れるように、合コンがあれば積極的に参加したり、友人の桃絵には内緒にしているが婚活サイトにも登録している。
「それじゃあ、さっちゃん、来週の土曜日のクリスマスパーティーは頑張らないとね。」
「うん、時間的にもこれが最後の『恋愛結婚』へのチャンスと思ってる。」
「えっ!最後の『恋愛結婚』って!?」
「だってもう時間がないでしょ。これでダメなら『お見合い』結婚よ。」
「ははは・・・。うん、じゃぁ頑張らないとね・・・。」
そう、サチの運命を大きく変えるクリスマスパーティーへのカウントダウンはすでに始まっていたのである。
職業柄、仕事が深夜までになることも多かった。
男と同等の評価を求められるこの仕事に疲れ気味であったため、その逃げ先として『結婚』を意識していたことも事実である。
仕事で出会いがない訳ではない。
むしろその可愛らしいルックスと男っぽいさっぱりとした性格から、男性ウケが良くモテていた方である。
しかしながら、そこは広告業界の悲しいところか、言いよってくる男は既婚者や遊び慣れたプレイボーイなど、『結婚』からはほど遠い男ばかり。
そんな現実から逃れるように、合コンがあれば積極的に参加したり、友人の桃絵には内緒にしているが婚活サイトにも登録している。
「それじゃあ、さっちゃん、来週の土曜日のクリスマスパーティーは頑張らないとね。」
「うん、時間的にもこれが最後の『恋愛結婚』へのチャンスと思ってる。」
「えっ!最後の『恋愛結婚』って!?」
「だってもう時間がないでしょ。これでダメなら『お見合い』結婚よ。」
「ははは・・・。うん、じゃぁ頑張らないとね・・・。」
そう、サチの運命を大きく変えるクリスマスパーティーへのカウントダウンはすでに始まっていたのである。