extra time love
クリスマスパーティー
〜〜〜 2010年12月18日 土曜日 〜〜〜
「はい、その件につきましては誠に申し訳ございません。
来週早々には代替案をご提案させていただきますので、
本日のところはこのご報告のお電話の内容で進めていただけますでしょうか。」
サチはクリスマスパーティー会場の原宿から離れた品川駅に居た。
「すみません。失礼いたします。」
サチは携帯電話を切ると、猛ダッシュで山手線乗り場に向かった。
「もう!なんでこんな日に限ってトラブルが起こる訳!?」
それはクリスマスパーティーが始まる2時間前の出来事。
「今日は20代女子が多いみたいだし、大人の女性を演出するか!」
サチは先日買ったコートをクローゼットから出し、パーティーへの準備をしていた。
そんな時、携帯電話が鳴った。
上司の谷口からである。
「山本!すまん!来週月曜公開の東亜電気さんのキャンペーン、何やシステムがエラー起こしたって言うて、ディレクターから連絡が今あったんや。すまんが先方にその旨伝えてくれんか?」
「今からって谷口さん、私これから用事があるんですけど。
それに、東亜電気さんはもう私の担当じゃないですよね?」
「だからすまん!って。先方の担当者 西田さんもおまえの事、気に入ってたんやし。
せやから、おまえが連絡してくれるのが一番丸く収まるねん。」
「ちょっと!谷口さん!」
「頼んだで!」
「ちょっと!もしもーし!!」
サチが呼びかける声も空しく、電話は切れた。
「もうー!!」
それからサチはトラブル対応追われていた。
気が付けばパーティーが始まっている時間になっていた。
「こんなビジネスライクな恰好で行く羽目になったじゃない!」
こうしてサチの『最後の恋愛結婚へのチャンス』の一日がはじまった。
「はい、その件につきましては誠に申し訳ございません。
来週早々には代替案をご提案させていただきますので、
本日のところはこのご報告のお電話の内容で進めていただけますでしょうか。」
サチはクリスマスパーティー会場の原宿から離れた品川駅に居た。
「すみません。失礼いたします。」
サチは携帯電話を切ると、猛ダッシュで山手線乗り場に向かった。
「もう!なんでこんな日に限ってトラブルが起こる訳!?」
それはクリスマスパーティーが始まる2時間前の出来事。
「今日は20代女子が多いみたいだし、大人の女性を演出するか!」
サチは先日買ったコートをクローゼットから出し、パーティーへの準備をしていた。
そんな時、携帯電話が鳴った。
上司の谷口からである。
「山本!すまん!来週月曜公開の東亜電気さんのキャンペーン、何やシステムがエラー起こしたって言うて、ディレクターから連絡が今あったんや。すまんが先方にその旨伝えてくれんか?」
「今からって谷口さん、私これから用事があるんですけど。
それに、東亜電気さんはもう私の担当じゃないですよね?」
「だからすまん!って。先方の担当者 西田さんもおまえの事、気に入ってたんやし。
せやから、おまえが連絡してくれるのが一番丸く収まるねん。」
「ちょっと!谷口さん!」
「頼んだで!」
「ちょっと!もしもーし!!」
サチが呼びかける声も空しく、電話は切れた。
「もうー!!」
それからサチはトラブル対応追われていた。
気が付けばパーティーが始まっている時間になっていた。
「こんなビジネスライクな恰好で行く羽目になったじゃない!」
こうしてサチの『最後の恋愛結婚へのチャンス』の一日がはじまった。