あなたに出会えて
教室では出席番号順に座っていく。
東なので一番前だ。
ついさっき、入学式が終わった。もちろん知らない人だっているし
同じ小学校でも話したことがない人もいる。
ドキドキとかワクワクとかそこまで好奇心旺盛ではない。
どちらかというと、早く終われしか思ってなかった。




隣は6年生の頃同じクラスの男子だった。
そこまで話さないこともなかった。
後ろはあまり話したことのない女子。
どうせいくつかのグループに別れる。
私はそのうちの一人になればいいだけ、どうってことない。









入学式の日にだって授業はある。
3時間だけだ。1時間目は委員会決め。
何に入ろう、そう思ったときは
知ってる人がいいと思っていた。
本が好きだし、知ってる男子が一緒だし
図書委員会でいいかなと思い、図書委員会にした。




委員会決めが終われば、次は班決め。
仲のいい人となればいい。それぞれの授業で思うことは
全て自分の都合のいいようになること。
どうせみんな一緒。
班は総務班、文化班、保体班、整備班、生活班、学習班だ。




私は学習班になった。これは運命の出会いというのだろうか。


貴方と同じ班になったのは、運命?



今までのつまらない舞台はおしまい。

幕は下がった







次に演じる舞台は台本なんてない、全てアドリブ



そして本番練習もなし


‘あなたを振り向かせる‘    これを合言葉に舞台を演じる



輝く光を手に入れるために
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