Magic of Chocolate
 「知らないよ・・・・っ」



 「じゃあ、今知って・・・」


 
 
 苦し紛れに答えた言葉も簡単に打ち消され、掴まれた手が引っ張られた。





 あたし、優希に抱きしめられてるんだ。




 「俺と、付き合って。



 それが、俺の願い」



 
 優希の身体が少し震えてる。心臓の音が、聞こえる。




 でも、あたしも同じくらいドキドキしてる。




 「考える時間、頂戴?」




 「今ここで返事して」




 時間の余裕もくれないなんて。




 「じゃあ、選択肢をあげる」
< 20 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop