Magic of Chocolate
 「俺さ、ずっと近くにいる子が凄い大切なんだけど」




 コイツ、分かってて相談してくんのか・・・。




 「すごい意地っ張りで、強がりなんだけどさ、泣くんだ。



 
 辛くても「私平気ですー」って顔しながら、下唇をかみ締めて、泣くんだ」

 


 「それは、可愛い子ですね・・・」




 「でもさ、そいつ素直でバカだから」




 「はぁ・・・」




 「小さいころに自分が言い出したこと律儀に守って、中々マジなキモチ言ってくれない訳」




 「へぇ・・・」




 「誰のこと言ってるのか、分かってないの?」




 ナミダでぼやけたあたしには、大輝の顔はクリアに見えない。


































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