Magic of Chocolate
 私の手のひらごと包んで、傘をギュッと握らせて。






 「職員室で借りれますよ、ホントに大丈夫です」




 
 いくら断っても意味がないらしく、





 「じゃあね!」





 手を振って走っていく彼を、黙って見ていた。







 ---外は、どしゃ降り。

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