幼なじみが私の彼氏になりました
「やっと終わったー!!」
誰かがそう叫んでテストも終了した。
「空帰ろう!」
「悪いけど先帰ってくんね?」
「えっ!また!?」
「ごめん。呼ばれてて」
「じゃあ私待つよ?」
最近呼び出しが多いよね。
気になってたんだけどさ。
「あー、分かった」
「本当!?どこで待ってればいい?」
「じゃあ、靴箱で」
「はーい!」
私はいい子に返事したけどそんな訳にはいかない。
呼び出しの理由をこの目で確かめなければ。
私は空の後をこっそり追いかけた。
バレないように。
すると空は裏庭に行った。
私は木の陰から顔を出すようにこっそり覗いていた。
な、なにあれ。
なんで空の前にいるのが女の人?
「…めん!待った?」
「いや。」
もしかしてこれは…。
浮気でっか!?
「あのね、呼び出した理由なんだけど私…」
「…」
「す、好きなのっ、空君のこと!」
…えー!!!
これは浮気ではなくて告白ですかぁ!?
しかし告白なんて。
空には私がいるってみんな知ってるはずなのに。
なんで?
もしかして最近の呼び出しってのはこれだったの?
えー、空どうするの?
ちゃんと断るよね!?
私は必死だった。