幼なじみが私の彼氏になりました
「あ、果歩!こっちこっちー!」
「あ、うん!」
緑はもう着いていたみたいで席についていた。
いつもと同じクランベリージュースをたのむ。
「果歩、どうしたの?」
「うん…私、見たの」
「なにを?」
「うん…」
私は緑に今日あった事を話した。
「そうなんだ。原田君が?」
「うん。信じられなかったよ」
「うーん、でもそんな人じゃなかったよ原田君。それにずっと果歩のこと好きでいてくれたんでしょ?」
「そうだけどさー」
「それは私じゃなくてさ、原田君に直接聞きなよ」
「無理だよ…」
「じゃあ果歩は、ずっとそのままでいいの?」
「…」
「これは果歩が原田君に聞かなきゃ進まないんだよ。ずっとこのまま苦しんで、真実分からないままでいいの?」
「それは…嫌だよ」
モヤモヤなままじゃ嫌だ。
「じゃあ聞くしか道はない」
「…うん、わかった」
聞こう。
聞かないと分からないよね。
「でも、もしも本当だったら?」
「そしたら…別れるしかないわね」
そっか…。
覚悟も必要なんだよね。