幼なじみが私の彼氏になりました
次の日の放課後。
結局空と一緒には帰れないみたいだけど仕方ないか。
「緑頑張ってね!」
私は精一杯緑にエールを送る。
緑には今日、空と一緒に帰れないことを言ったら
「果歩はひとりで大丈夫なの?」
って、空にはない心配を緑からされた。
「うん!」
本当はひとり、寂しいんだけどね。
まぁ帰りが同じ道の人は早々いないし。
みんな電車通学で地元から通う人なんかいないんだよね。
「そっか、まっすぐ家帰るんだよ」
緑は心配そうな顔をして言う。
「ありがとー」
早く緑に行って欲しくて。
「あっ、話は明日してね!」
「りょーかーい!」
緑は顔の前でピースをして教室を出て行った。