幼なじみが私の彼氏になりました
停学11日目
停学処分から11日目。
そして、空が帰ってくるまで後3日。
私は空が帰ってきたら何事もなかったように笑顔で迎えようと思ってる。
おかえり、って言いたい。
もう理由なんていいじゃない。
空が帰ってくるのなら。
「果歩果歩ー!」
「へ?」
走ってやってくる緑。
「門の所に花火大会のポスターもう貼ってたよ!」
「えっ!本当!」
「うん!今年は少し早いみたいでさ、7月末なんだってー」
「そっかぁー、楽しみだなぁ!」
「果歩は勿論原田君とでしょ?」
「えー、そんなことは…」
だって随分前に空言ってたもん。
『んな女子みたいなのありえねー』
って。
「誘わなきゃ!もうすぐ帰ってくるんだし!」
「うん…」
って言っても断られてるんだけどね。
「緑は先輩と行くの?」
「んー、迷い中。でも果歩が原田君から断られたら一緒に行こうかなと」
「えー、それ私で決まるじゃーん」
「まあそうね」
緑と先輩は今日までいい感じにだそうでそれは羨ましいこと。