幼なじみが私の彼氏になりました


花火大会に誘われた日から4日経った。






だけど空とは一切話していない。







お互い気まづいって言うか、






空、なんだか私を避けてるもん。






私のこと引いちゃったよね。






男の人に騙されて。






だけど私バカだから、






空に言われるまで気づかなかったと思う。






「最近原田君と喋んないけど何かあった?」






緑は心配そうにそう言った。






「うん…私避けられてるみたい」






「えっ、なんで!?けんかしたの!?」







「けんかって言うか…」






なんだろ。







怒られたっていうか…。






騙されてた私に注意したっていうか…。






私は緑にあの出来事を話した。






「なるほどねー」







「うーん、やっぱり騙された私が悪いよね」






「だけどそれは本当か分かんないよ?」






「え、なにが?」






「騙されてるってのだよ。本気だったら?」






「えー、それはないよ」






「分かんないじゃん。原田君だってその人の気持ち分かるわけじゃないんだし」






「それは…まぁ、そうだけど…」






どっちにしても空にはこれ以上嫌われたくないな。






今までこんなことなかったのにな。







けんかしても次の日にはちゃんと仲直りするのが当たり前だったのに。






「話してきたら?」







「え゛っ」







「何驚いてるの。原田君と話さなきゃ」







「うーん…無視されたら?」






私ショックで泣いちゃうかも。







「原田君はそんな人?」







「うーん」






そんな人じゃないけど、私には分かんないよ…。






空の考えてることが知りたい。

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