幼なじみが私の彼氏になりました
今日は空と一緒に帰る日。
ついにこの日がやってきたな。
「果歩、ちゃんと言うんだよ?」
「うん」
緑はいつも私の背中を押してくれる。
緑にバイバイして、私はいつも通り屋上に行く。
待ってても、来てくれるか分かんないけど。
靴箱を出たら
「…空」
と出くわしてしまった。
どうしよ、どうしよ。
まだ心の準備が。
「なに」
やっぱり怒ってるね…。
「あ、私今日、…屋上で待って…」
「待たなくていいから先帰れ」
…なんで?
やっぱり私の事…嫌ってるんだ…。
それでも…
もう逃げたくないよ…。
「…待ってる」
「いいから」
そう言う空。
「…でも、」
「もし待ってたとしても、俺は来ないからな」
そう言って空はどこかに行った。