幼なじみが私の彼氏になりました
side 空
昼休み、俺は春馬と裏庭で飯を食べる。
それは毎日の事。
「日曜花火大会だな!」
春馬はなぜかいつもテンションが高い。
俺はいつもその逆だった。
「春馬行くの?」
「おぉ!今年は相葉さん誘おうかな!」
春馬の印象は誰が見てもチャラいと言うこと。
この通り。
「相葉は止めとけ」
「えー、なんでー」
「青先輩と行く」
俺の隣でいつも明るい色の髪が揺れる。
「マジか!!付き合ってんの?」
「それはないだろ」
「そっかー、なんかショック」
と春馬は言う。
「じゃあ雨宮さんでも誘おうかな?」
と、からかうように言う春馬。
「あいつも止めとけ」
「え、まさか空誘った?」
「なわけ。あいつは、佐々木と行く」
「はあーっ!?佐々木!?」
「…」
「アイツあんだけしてもまだこりねーの?」
「そうなんじゃね?」
「あんなボコボコにして何でそこまでして」
「佐々木言ってた」
「ん?」
「今回は本気だって」
「マジかよ、佐々木が?」
「…だからもうそれ以上何も出来なかった」
俺が停学くらった本当の理由は、きっと果歩は知らない。
俺が聞いたのは青先輩からだった。