幼なじみが私の彼氏になりました
「…青先輩なんかこの部屋匂いません?」
俺は近くにいた青先輩に言った。
「俺も入った瞬間思った」
「ですよね…」
ばりくせえ。
「マネージャーに片付けさせればいいっしょ」
と、誰かが言った。
「でもさすがにマネージャーひとりでは…」
と、青先輩。
「いいでしょ。大体俺達にはマネージャーなんかいらないんですよ。それなのにあの女無理矢理マネージャー入ってきては空先輩にずっと絡んで。目的が分かりすぎなんですよ。マネージャーに入ったからにはちゃんとしてもらわないと」
と、後輩が提案した。
「そこまでしなくても、ねぇ空?」
青先輩は俺に回す。
「俺は知りませんよ。先輩達で決めちゃってください」
マネージャーなんか関わりないしどうでもいい。
俺は黙々と着替えを進めた。
「なら俺言っときますね。お疲れ様でした」
「俺も帰ります。お疲れっす」
次々に後輩が帰って行く。
「やべ!緑ちゃんそろそろ生徒会終わっちゃう」
「お疲れ様でした」
青先輩はバタバタ帰って行った。
気づいたら部室には俺ひとりで。
果歩にLINEしとくか。
こうなったら絶対行かせない。
『花火大会時間、家の近くの公園に来て』
俺は携帯の画面を消して部室を出た。