幼なじみが私の彼氏になりました
「あ…」
部室を出たらマネージャーがいた。
マジで待ってたんだ。
しかも着替えてすらないし。
「お疲れ様でした」
「あんた帰らないの?」
俺は言う。
「いえ。私は部室の掃除を頼まれましたので」
「マジですんの」
「はい、だってそれがマネージャーの仕事ですから」
「いや…そうかもだけどもう暗いし」
さすがにひとり残せるのもな。
なんかあったら絶対俺達の責任になるし。
「空先輩は先に帰っててくださ…」
「俺も手伝うよ」
「え…」
「ひとりでやるよりは早く終わるでしょ」
「そうですけど…私ひとりでも…」
俺は部室のドアを開け、近くにあった物で押さえる。
「さっさ片付けようぜ」
「…はいっ!」