幼なじみが私の彼氏になりました
夕方6時。
「行ってきます」
「はーい、気をつけてね!」
お母さんは玄関まで送ってくれた。
夏なのに風が涼しい。
何人か浴衣を来た人を見つけた。
皆花火大会に行くんだろうな。
「あの!」
「え?」
私に話しかけてきた人は、可愛らしい女の子だった。
同じ年くらいの人かな?
「雨宮果歩さんですよね」
「え…そうだけど…」
なんで、私の名前?
知らない人なのに。
「やっぱりそうですか!会いたかったです」
って、笑顔でその女の子は言った。