君の花嫁~大学生編~
カインへの嫉妬心だけではここまでにはならない気がする。
だって、カイン以外の男性と話すことだってあるのに、その人達には別に嫉妬する様子もない。
やはり相性とかあるのかなぁ。
リビングのソファーでため息をつく。
時計を見ると、時刻は夜の23時。
伊織は今日もお義父さんに付いて仕事をしている。今日は会食だと話していた。後を継ぐため、学生のうちから修行しているが、時々身体が心配になる。
「どーしたの? 真琴」
カインが水を片手に隣に座った。
「……ねぇ、カイン? どうして伊織と仲が悪いの?」
ストレートに聞くと目を丸くされた。
「別に仲が悪いわけではないよ? 伊織は根は優しいからね」
「でも」