【今】を生きる貴方へ
　そして私は今も保健士さんが言ったある言葉を信じ、
　
　その言葉が真実かどうか探し回っる。

　その言葉がこれ。

　「レイさん、どうか忘れないで欲しい事があるの。

　今まで貴女は、貴女に酷い事をする大人にしか

　会ってこなかった。でもね、約束する。

　心から貴女に優しくしてくれる大人、これからは

　必ずいるから覚えていてね。忘れないでね！」

　悔しいよ。虐待から子どもを守るのが仕事なのに、

　貴女を今まで見つけてあげられなくて。」

　「いえ、こちらこそ、ありがとうございました。

　本当に報われました。」

　「何とか保護できるように山田さんとも相談してみます。」

　「・・・（保護？）今日は本当にありがとうございました。」

　「保護してあげるから逃げるんだよ？！」

　「・・・はい。」

　その後、カラオケに行き、歌を１人で唄っていると

　婦人相談員の山田さんから電話が。慌てて

　カラオケのボリュームを０に下げた。

　そして私の、運命を変える１本の電話が。
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