【今】を生きる貴方へ

　今岡保健士さん。

　「それ虐待よ！今まで警察が家庭に入ったことなかったの？」

　「はい。」

　「はぁ。２７年間性虐ガマンしてたのね？１人で。

　今まで、区民を守る私たちが貴女を守ってあげられなくて・

　助けてあげられなくて本当にゴメンナサイ。」

　「いやいや。」

　「本当に今まで生きててくれてありがとう。」

　（始まった。聞き飽きた。面倒くさい。）

　そう思っていたが、この後、号泣てしまうことに。

　「私、家庭から逃げて良いのかな？」

　「貴女は、その家にいちゃいけないの！！」

　「私が家を出たら家族がバラバラになっちゃう。」

　「貴女の家族は貴女の犠牲の上で成り立ってたんでしょ？」

　見透かされたようで、耐えていた事が報われたようで涙が溢れた。