俺様主人の拾われペット
--------ギュッ
「っ-----?!」
ドキーーーンッ!!
不意に俺に抱きついてきた千夏に
俺は心臓が飛び出るんじゃないかというほど
胸を鳴らせた。
え、え……?!
な、何だこの状況…はっ---?
「ち、ちち 千夏…?!」
「仁美さん…好きです。」
「っ---?!」
-------ドカーーンッ!!
千夏の一言で
頭が噴火したように爆発する感じがした。
(………っ?!な、何だ突然---?!)
まさか仕事頑張ってる俺に
神様からのサプライズ?
それとも何か?
不意にドキドキの刑なのか?
え、そうなのか?
今まで考えもしなかった
感じたこともない気持ちに
俺はパニック状態。
え、俺風呂入る前にのぼせるんじゃねぇの?
大丈夫か?
大丈夫なのか俺?
「…仁美さん?」
「っ…!な、何だ…っ!?」
「仁美さんは…どうですか?」
「なっ---!」
これまた
胸がキュゥっとなるような言葉を
俺に向ける千夏。
…何なんだこいつは。
俺をキュン死させるつもりなのか?
それとも無自覚なのか?
確実に顔が赤い自分の様子など
もう頭で考えるほどの余裕もなく
俺は心臓がバクバク鳴るのを感じながら
静かに目を逸らしながら言う。
「…好きに決まってんだろ。」
(……っ、やべぇ何だこの恥ずかしい処刑は…!)
赤い顔を抑えながら悶えていると
千夏は嬉しそうな顔を浮かべながら
さらにぎゅっと抱きついてくる。
「ふふっ…良かった。
じゃあ、おやすみなさい。」
「あ、あぁ…おやすみ…。」
そう言うと千夏は俺から離れて
そのまま部屋へ戻っていく。
「----------。」
俺は千夏が見えなくなったのを確認してから
ゆるゆるとその場にしゃがみ込む。
(〜〜〜っ、し、死ぬかと思った…!!)
息止まるぜ こんな不意打ち…!
なんて考えながら
俺は熱い顔を押さえて
少しの間動かずに心臓を落ち着かせた。