俺様主人の拾われペット
それが数年ほど続いて---
彼がやっと施設から離れ
就職をしたと聞いた。
あぁ、もうここには来ないんだなぁ
と 私はホッとした。
しかし、"あの日"がきた。
「…え?」
さらに数年後
私は園長さんから出た言葉に
思わず---絶句した。
すでに私は高校生になっていて
誰にも引き取られることなく
自立するものだと思っていたのに。
引き取り主が現れたのだ。
「…辰臣くんが、あなたをって。」
「-----!!」
そう
---------彼が。